遥か遠けきTOKYO

はじまり

前回のラストに書いた通り、俺の前に壁が立ち塞がる。

ナンパでモテると決意した俺の前に――。

地方住み、という壁。

人と場所

俺が住んでいるのはY県。

まあ地味な県だと思う。

これといった観光地はない。

アーティストのツアーでもほぼ確実にスルーされる場所だ。

公共交通機関は頼りにならないから、移動手段はもっぱら車。

これが何を意味するかおわかりいただけるだろうか?

都会でいうところのストリート=人が歩いて行き交う場所が少ないのだ。

都会オブ都会の東京。

新宿、渋谷、池袋……。

まさしくストリートだ。

もっと抽象化していえば、「面」だろうか。

この対となるのが、人が集まる場所=ショッピングモールや駅前――「点」

俺が住む車社会の地方では、点から点への移動が車だ。

それではナンパができるわけがない。

お気に入りの娘を見つけたところで、車の真正面にとびこんで強引にとめるわけにもいかない。

下手したら死んでしまう。

そう、ストリートナンパをするには面が必要なのだ。

そして究極の問題として、人の少なさ。

コロナの影響で都会への人口流出は減ってはいるものの、やはり東京や大阪などに比べると、圧倒的に人――もっといえば若い女が少ない。

人、そして場所。

地方住みにはかなりのハンディキャップがあるといえる。

じゃあ諦めるのか?

そういうわけにはいかない。

人や場所が少なかろうと、なんとか方法を考えてやるのが絶対だ。

面がダメなら点を生かすしかない。

ショッピングモール、スーパー、ドラッグストア、本屋、服屋、飲食店、図書館、映画館、公園……。

人が少ないゆえに悪目立ちをする可能性はあるし、店員や警備員にマークされる危険もある。

それでもこういった場所で実戦するしかないだろう。

基本的な流れはストリートと同じでいいはず。

建物の中ということであまり大きな声はださず、目立たないように。

かつ、一箇所に留まりつづけないように。

地方の女はナンパに対する免疫がほとんどないと聞く。

ガンシカ=完全無視も少ないと聞く。

それゆえに不審者扱いを受けて警察沙汰になってしまったら目も当てられない。

数打ちゃ当たるの法則でガンガンやっていきたいところだが、一人の女にじっくり攻めていくのが大事だろう。

都会には都会のやり方。

地方には地方のやり方。

それを学び、実戦していく他ない。

とはいえやはり都会で鍛えたい

俺がナンパのメンターと仰ぐ、零時レイさん。

ナンパの習慣化についての動画だ。

  1. 週4で6週間つづける
  2. 1,2週間に1回、8時間以上つづける

とのことだ。

これはナンパに限らず、習慣化したいあらゆる活動に対して有効らしい。

1については、このくらいの頻度が、脳が前向きにその活動を捉えることができる。

2については、ナンパでいうところのナンパーズ・ハイに入れる=脳内にエンドルフィンがでまくる。

この2つを組み合わせれば、ナンパを習慣にすることができるようだ。

で、1はまあ地元にいてもできるだろう。

仕事の終わりや昼休みにでも気になった女に声をかければよい。

問題となるのは2だ。

8時間以上ナンパをつづけるにはやはり、人が多い都会にでるしかない。

よって、俺が導きだした結論はこれ。

平日は地元であっさりナンパ。
休日は遠征してがっつりナンパ。

である。

こうやってナンパを習慣化し、地方住みだから……という言い訳をぶち破っていきたい。

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